Super Lizerスーパーライザーによる
星状神経節照射(SGR)について
私たちの体には感覚や自分の意思を伝える神経だけではなく、意思とは関係なく24時間働いている自律神経があります。
自律神経は体温や心臓、血管、消化管などの動きを調節していて、生命維持に必要な役割を担っています。
そして、自律神経には交感神経と副交感神経があり、各々の神経が協調しバランスを保つことで体調が維持されているのです。
しかし、人間はストレスを受けると、交換神経が優位に働いてそのために血管が収縮してしまいます。
すると、酸素や栄養素を運ぶ血液の流れが悪くなり、様々な痛みや身体の変調をきたす原因となるのです。
星状神経節は交感神経の要所であり、この働きを一時的に止めることで緊張状態を解除して全身の血管を拡張し、血流を良くすることで様々な症状を改善する効果が得られます。
以前から、星状神経節に局所麻酔剤を注射しブロックする治療は行われていましたが、これと同様の効果を痛みもリスクも無く行うために開発されたのが、スーパーライザーによる星状神経節への近赤外線照射治療です。
この治療は、その有効性と安全性から、今ではほぼ全ての大学病院や多くの大病院でも導入されています。
高校生以上で、心臓にペースメーカーが入っている方や光線過敏症、照射する場所に入れ墨やホクロがある方以外は、妊娠中の方も問題なく治療を行うことが可能で、副作用もほとんどありません。
約5分間、頚の左右にに赤く温かい光線を照射し治療を行います。
(当院の新型のスーパーライザーは、3~5分の照射で旧型機の10~15分の照射と同等の効果があると言われています。)
当院では難聴やめまい、耳鳴り、顔面神経麻痺の患者様に、+αの治療を提供するために導入したのがきっかけですが、耳鼻科領域の疾患のみならず、下記の疾患や症状にも効果があると言われていますので、御希望の方は来院時にお申し出ください。
尚、この治療は医学的に治療効果が認められている場合でも、必ずしも保険適応になる訳ではありません。
当院では頚や肩の筋肉に凝りや痛みを伴う場合のみ、保険適応で行うことができますので、その点を御了承下さい。
Indication適応症
- 支配領域
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- 帯状疱疹
- 反射性交感神経萎縮症(カウザルギー、幻肢痛、断端痛)
- 頭部疾患
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- 頭痛(片頭痛、筋収縮性頭痛、群発頭痛、側頭動脈炎)
- 脳血管攣縮
- 脳血栓
- 脳梗塞
- 円形脱毛症
- 顔面疾患
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- 末梢顔面神経麻痺(ベル麻痺、ハント症候群、外傷性顔面神経麻痺)
- 顔面痛(非定型顔面痛、咀嚼筋症候群、顎関節症)
- 眼疾患
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- 網膜血管閉塞症
- 網膜色素変性症
- 視神経炎
- 角膜潰瘍
- 緑内障
- アレルギー性結膜炎
- 飛蚊症
- 眼精疲労
- 耳鼻科疾患
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- アレルギー性鼻炎
- 急性・慢性副鼻腔炎
- 突発性難聴
- メニエール病
- 鼻閉症
- 扁桃炎
- 耳鳴咽喉頭異常感症
- 嗅覚障害
- 花粉症
- 口腔疾患
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- 抜歯後痛
- 舌痛症
- 潰瘍性口内炎
- 上肢疾患
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- 上肢血行障害(レイノー病、レイノー症候群、急性動脈閉塞症、バージャー病)
- 頸肩腕症候群
- 外傷性頸部症候群
- 胸郭出口症候群
- 肩関節周囲炎
- 術後性浮腫(乳房切断後症候群)
- 骨折
- テニス肘
- 腱鞘炎
- 頸椎症
- 腕神経ニューロパチー(外傷性、術後)
- 強皮症
- 関節炎
- 多汗症
- 凍傷
- 凍瘡
- 肩こり
- 心臓疾患
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- 心筋梗塞
- 狭心症
- 洞性頻脈
- 呼吸器疾患
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- 慢性気管支炎
- 肺栓塞
- 小児喘息
- その他
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- 痔核
- 便秘
- 不眠症
- 冷え性
- 自立神経失調症