Allergic Rhinitisアレルギー性鼻炎・花粉症
レーザー手術・舌下免疫療法

アレルギー性鼻炎とは本来ならば反応しなくても良い物質に対して有害物質が体内に侵入するのを防ごうとする過剰な反応を起こして鼻汁、鼻閉、クシャミを誘発し不快な症状を引き起こしてしまう疾患です。 スギ花粉が原因のアレルギー性鼻炎だけでも国民の2割5分、全てのアレルギー性鼻炎を合わせると国民の4割以上が罹患していると言われており罹患数の一番多い疾患とも言われています。

この疾患に対する対処法は下記の方法があります。

  • アレルギーの原因物質を避ける
  • アレルギー反応を抑える薬を使う
  • 手術加療(下鼻甲介粘膜焼灼術⇒レーザー加療・鼻甲介切除術・後鼻神経切断術等)
  • 減感作療法(舌下免疫療法)
  • 民間療法(健康食品・一般食品・鼻洗浄・鼻スチーム療法・鍼灸療法・ホメオパシー等)

当院ではアレルゲン(アレルギーの原因物質)を調べる検査の他、一般的な投薬加療、舌下免疫療法(スギ・ダニ)、レーザー加療(保険適応)を行っています。

精度の高い通常採血による検査に加え、移動式免疫発光測定装置(ドロップスクリーン A-1)を用いて、少量の血液で行うアレルギーの検査も行っています。 この検査では吸入系19種類(ハウスダスト、ダニ、スギ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ等)と食物系22種類、合計41項目のアレルゲンを調べることが可能です。精度において極僅かに通常採血の検査より劣る点はありますが、通常採血で十分な血液が採れなかった場合に少量の血液で調べられる点や30分ほどで結果が分かる利点があり、採血の難しい方やお子様のアレルギー検査としてお勧めです。

舌下免疫療法はスギやダニに対して有効で、数少ない根治的加療です。毎日薬を舌の下に入れる治療を3~5年間続ける必要があり、有効率は70%以上と言われています。治療を開始する前に検査でスギやダニのアレルギー反応が出ていることを確認する必要があります。継続することが大切なので副反応が出ていない方については、予約無しでいらしてもなるべくお待たせしない様に簡易的な診察でお薬を処方して治療が続け易いように工夫しています。

アレルギー性鼻炎へのレーザー手術は鼻のアレルギー症状全般を軽減し、特に鼻閉について高い改善効果が期待できます。院長は大学病院で外来レーザー手術の責任者を務めていた経験があり、術後の患者様の満足度の高さから、当院にも半導体レーザー機器を導入し手術を行っています。手術は予約制で日帰りで行います。受診して頂き、鼻内の状況を診察してアレルギー検査や術前検査を行った上、手術日程を決めて施行します。(注意:体動の激しい方や鼻中隔彎曲のある方、麻酔薬アレルギーの方、抗凝固剤を服用中の方等は手術が出来ないことが有ります)

また鼻洗浄はアレルギー性鼻炎だけでなく副鼻腔炎、感冒にも有効であり御自宅で行える非常に良い治療法です。保険適応外にはなりますが院内で鼻洗浄用の機器『ハナクリーンS(税抜き定価3,950円)』を2,000円(税抜き)で販売しています。
(但し、転売防止のため購入は御一人様一つ、また購入時に鼻疾患で当院に通院していることが条件となります。)